車を売る場合やお店で買取りしてもらう場合に、「少しでも高く売りたい」「損をしたくない」と考えるのは、当然のことだと思います。
そのときに、多くの方は、「車の買取価格」だけに目が行きがちですが、還付金や売る時期を考えることで、手元に入る金額が変わってくることもあります。
その他、同じ乗用車でも、普通自動車と軽自動車では、税金など還付金が違ってくる為、気を付けなければいけないこともあります。
この記事では、「軽自動車を売ろうかな」と思ったときに注意すべき点、高く売るための方法などをまとめてみましたので、参考にしてください。
軽自動車税は還付されない

自動車税は4月1日時点で車を所有している人に、支払いの義務がある地方税です。
▼自動車税についてはこちらを参考に▼
普通自動車の場合、年度の途中で車の廃車等を行った場合は、月割りで税金の還付がありますが、軽自動車税の場合はありません。
軽自動車税は年税で、年度の途中で車の譲渡や廃車をしても、月割りでの税金の還付はありません。逆に、年度の途中で軽自動車を取得しても、次の4月1日まで税金はかかりません。
車の売る時期に気を付ける
軽自動車の場合、自動車税の還付はないので、3月を目安に手放すのが1つのタイミングです。
車自体の価値が下がる恐れもあるので、無理に売却を遅らせてまで3月に手放す必要は無いですが、4月付近に乗替えや売却を考えているのであれば、3月までに手放す方が税金分お得になります。
ただ、3月は繁忙期になります。3月末に車の抹消登録や名義変更を自動車店等に依頼すると、場合によっては「4月になってしまった」などの可能性もあるので注意が必要です。
自賠責保険料は戻ってくる?

自賠責保険は、車の購入したときや、車検を受けたときに加入する保険で、車を所有する者に加入が義務図付られている損害保険です。
車を手放す場合の自賠責保険は、「廃車」にした場合と「売却」にした場合で異なってきます。
「廃車」した場合は還付される
廃車にした場合の自賠責保険料は、期間が一か月以上残っていれば、保険料金が還付されます。
車を使わなくなったなどの理由で、一時抹消をおこなう場合でも、自賠責保険料は還付されます。
「売却」した場合は買取価格に含まれる
一般的に車を売却した場合の自賠責保険料は、車の買取価格に含まれていることが多いです。自賠責保険は、車にかける保険なので、そのまま解約されずに車と一緒に渡すことになります。
ただ、売却の場合は、基本的に保険期間が3ヶ月以上残っている必要があります。
買取価格を提示された場合は、自賠責保険料が含まれているか確認することが重要です。買取業者によっては、自賠責保険料を含めずに価格を提示されることもあります。
▼自賠責保険についてはこちらも参考にしてください▼
『自賠責保険ってどんな保険?保険内容や還付金(払戻金)の計算方法』
車をきれいにする

車を手放すからと言って、そのまま売るのではなく、少しでも高く買取りしてもらえるように、できる限りやっておくことや注意点もあります。
車は査定を行って、買取価格を決めます。ほとんどの場合は、「車種」「年式」「走行距離」「修復歴の有無」で大きく価格が決まってしまいます。なので「今更きれいにしても・・・」と思う方もいるかもしれませんが、内外装をきれいにしておくと、車のイメージも良くなり、査定価格が下がりにくくなる可能性もあります。
特に内装は、人が乗り、長い時間過ごす場所でもありますので、きれいである方が再販しやすいのでチェックされるポイントでもあります。
- 車内のニオイ
- シートやカーペットのシミ
- シートや内張りの損傷
- ヘッドレストなどの欠品
特に「ペットを飼っている方」や「タバコを吸う方」は気をつけておかないと、大きな減点要素になります。
ですから、内装をできる限りきれいにしておくことで、減点要素を減らし、少しでも高い査定価格になるようにすることが重要です。
大きな損傷は修理しない

車を高く買取って欲しいからといって、外装の損傷などの修理するのは、やめておいた方がいいでしょう。
それは、損傷を修理したことにより、車の査定価格が少し高くなる可能性はありますが、修理費用の方が、高くついてしまうことがほとんどだからです。それは、事故により大きく損傷した場合でも、同じことが言えます。
ですから、費用がかかるような損傷は、そのままの状態で査定してもらうことをおすすめします。
タイヤやパーツを売る

まだまだ使えそうなスタッドレスタイヤ、インチアップしたアルミホイール、カスタムしたときの車外パーツや純正パーツは、タイヤ、パーツ買取店で売れる可能性があります。
これらのタイヤやパーツは車の買取査定のときには、あまり評価されない可能性があります。「持ってても仕方がない」と車と一緒に引き取ってもらう方もいらっしゃいますが、それらを売却するだけでも手元にいくらか入ることもあります。
特にスタッドレスタイヤなどは、無くても車の査定価格に影響することがほとんどないので、タイヤ、パーツ買取店で見積もりだけでも試してみることをおすすめします。
▼タイヤ、パーツ買取査定はこちらを参考に▼
買取業者を選ぶ

1つの買取業者やディーラーだけに買取査定をしてもらうのは、比べることができないので、その価格が高いのか安いのかわかりません。車の相場を知ることや複数業者の買取価格を知ること、車や自分に合った買取業者を選ぶことで、満足できる売却ができます。
複数業者から選ぶ
高く売るために必要なのは、複数業者に査定をしてもらい、一番高い価格の業者に買取ってもらうことです。一括査定サイトを利用することで、複数業者に買取り査定を依頼することができます。
一括査定は1度の申し込みだけで複数業者に査定依頼でき、その中から1番高い買取価格の業者を選らぶことができるので便利です。
ただ、一括査定には、依頼した後に電話が多くかかってくるなどのデメリットもあるので、一括査定サイトなどをよく考えて選ぶ必要もあります。
▼一括査定サイトについてはこちらを参考にしてください▼
『【買取】車の一括査定のメリット・デメリット 厳選した3社を紹介!』
オークション型買取サービス
オークション型の買取サービスもあります。こちらは、買取業者のオークションに出品することで、複数業者に競り合ってもらい、一番高値を付けた業者に買取ってもらえるサービスです。
買取の対応する業者は1社のみなので、一括査定のように多くの電話対応が苦手な方には、おすすめです。サイト上で、すべての手続きを完了できるサイトもあるので便利です。
▼オークション型買取サービスについてはこちらを▼
『車を高く買取(下取り)するには、中古車オークションがおすすめ!』
専門店で買取してもらう
特殊な車両や人気がある車両は、通常の買取業者やディーラーの査定価格だけで判断せず、専門店でも査定してもらうことをおすすめします。
専門店では、その車両の付加価値などわかっていたり、販売ルートなどがある為、高い査定価格が期待できます。
例えば、軽自動車の場合、ジムニーは人気が高く、ジムニー専門店は多くあります。カスタム軽自動車専門店などもありますので、こういった専門店に査定してもらうことで、比較がしやすくなります。
廃車、事故車も買取してもらえる
「事故によって動かなくなった車」や「年式が古く走行距離も多い車」、「しばらく使用してない検切れの車」などは、ディーラーや中古車販売店等で買取価格が低いことや査定価格が0円になる場合もあります。お店によっては、廃車費用を請求されることもあります。
そんな車でも、廃車や事故車を専門に買取している業者なら、買取ってもらえる可能性があります。
廃車、事故車専門の買取業者は、使用可能なパーツを再利用することやボディの鉄やアルミをリサイクル資源として再利用することで価値を生み出しているので、どんな状態の車でも買取ることができます。
ですから、ディーラー等で「査定価格が0円」などの車は、廃車、事故車専門の買取業者で一度査定してもらうことをおすすめします。ディーラーや中古車販売店等では、戻ってこないこともある、還付金などがしっかり戻ってくるのもメリットです。
カーネクストでは、15年以上前の車・15万Km以上走行の車、車検切れ、故障車や不動車、事故車など、どんな車も0円以上での買取を保証。廃車費用は一切無料です。
個人間売買をする
友人や知人譲ったり、Yahooオークションやメルカリのようなサイトで売ることも可能です。
個人間売買は、買取業者などに買取ってもらうより、高い価格で売れる可能性があります。
ただ、手間がかかることや価格の設定が難しいのがデメリットです。車は構造が複雑で、不具合があった場合などにトラブルの可能性もあります。車のことが詳しい方なら良いですが、そうでない方には、あまりおすすめはできません。
価格設定する為に相場をを知る必要があるので、「一括査定サイト」などを利用する方法もあります。
まとめ
軽自動車を売るときに「損をしない」為の方法や注意点を紹介させて頂きました。
- 軽自動車の税金は還付されない。
- 自賠責保険料は、「廃車」などで永久抹消登録や一時抹消登録すると還付される。一般的に「売却」の場合は、買取価格に含まれているが確認は必要。
- 車の査定前には内外装(特に内装)をできる限りきれいにして、車の価値を高める。
- お金がかかるような車の損傷は修理しない。
- タイヤ、パーツなどは車買取業者ではなく、「タイヤ、パーツ買取店」で売却をする。
- 「一括査定」「オークション型買取」「専門店」「廃車、事故車買取」「個人間売買」など自分や車に合った買取方法を選ぶ。
車を手放す場合、これらのことに注意することで、その車の価値を引き出すことができます。
軽自動車は維持費が低いこともあり、需要があります。思いがけない価値があることもあるので、「本当はもっと高く売れた」と言うことが無いように、しっかり備えておきましょう!
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