まず結論から言いますと、修復歴車(事故車)になると車の価値は下がります!
確実に下がります!
これは車両や事故の程度によって違ってきますが、買取りや下取りの査定をしてもらう時に10%~40%ぐらいの下落が考えられます。
僕自身、修復歴車(事故車)になった場合などの相談を受けてきました。
事故に遭った方や、もしもの時の為に今から知っておこうと考える方に、この記事が参考になればと思います。
修復歴車(事故車)とは?
修復歴車とは、車が交通事故等で車が損傷することによって修理したとしても事故の痕跡が残ることで価値が下落する車のことを言います。事故によって損傷することが多いので事故車と言われることもあります。ただ修復歴車になるのは車両の骨格部位に損傷がある場合なので、必ずしも交通事故に遭ったからと言って修復歴車になるとは限りません。
▼修復歴車についての記事はこちらを参考に▼
『修復歴車(事故車)を買ってはいけない理由!中古車選びに重要な知識』
自動車の骨格部位
上記画像は自動車の骨格部名称になります。
- フロントインサイドパネル
- フロントサイドメンバー
- クロスメンバー
- ダッシュパネル
- フロントピラー
- センターピラー
- フロア
- フロアサイドメンバー
- トランクフロア
- リヤサイドメンバー
- ルーフ(交換された場合に限る)
これらの箇所が損傷や交換されたりすると修復歴車に該当します。
事故により修復歴車になった場合
もしも、事故によって自分の車が修復歴車になってしまうと、自分の車の価値が落ちてしまいます。
修理しても修理費用は保険で支払われますが、修復歴による評価損の保証があるわけではありません。特に追突等の自分に過失がない場合は納得できないと思います。
ただ、過失割合にもよりますが事故減価額証明書を発行してもらえば相手の保険会社に評価損分も請求できるかもしれません。
事故減価額証明書とは?
一般財団法人 日本自動車査定協会により発行される証明書で、事故等により修復歴となる車両の評価損分を証明してくれるものです。こちらの証明書があれば評価損を少しでも埋めることができるかもしれません。ただ注意点もあります。
修復歴になる車両に限る
修復歴にならない車両は事故減価額証明書の対処にならないので発行してもらえません。ただ修復歴車にならないので評価損もないと考えれますので、一概に悪いこととは限りません。
必ず評価損額を支払ってもらえるとは限らない
事故減価額証明書を発行してもらったとしても、保険会社と交渉するのは本人ですし保証もあるわけではありません。支払ってもらえたとしても金額も証明書に記載された満額をもらえるかもわかりません。
ただ、100%相手に過失がある場合は保険会社や交渉にもよりますが全く支払われない可能性は低いと思います。
詳しくはこちらをご覧ください↓↓↓
修復歴車の所有を続けるデメリット
事故等により修復歴車になってしまうと価格の下落以外にもデメリットがあります。
機能関係に不具合がでる可能性がある
事故による衝撃は非常に大きいものです。もちろん事故による損傷は修理によって修復されますが目に見えない衝撃がミッションやエンジン等の機能関係にまで及ぼしている可能性があります。そういったことから、機能関係のミッションやエンジン等に後々、不具合が発生するかもしれません。
機能関係の修理が自己負担になる可能性がある
車を修理してからすぐに不具合が出た場合は事故の損傷とみなされ修理してもらえる可能性がありますが、時間が経ってからの不具合は事故とは関係のないものとみなされる可能性があります。その場合は修理金額が自己負担になる可能性がありますので注意してください。
メーカー保証の対象から外れることも
エンジンやミッションなどの機能関係には新車から3年間や5年間等の保証があります。本来であれば、保証期間内に不具合等が発生した場合は無償で修理してもらえますが、事故によって修復歴車になり、その後に不具合や故障がみつかった場合に、その故障が事故等によるものだと関連付けられた場合は保証の対象でなくなる可能性もあります。
修復歴車になるようなら乗り替えを検討する方法も
自分の愛車が修復歴車になってしまうことは、気持ちのいいこととはいえません。そのまま乗り続けてくデメリットもあるので、修理前に乗り替えを検討するのも1つの方法だと思います。そのときは、修理費用等の保険金、現在の車両価格、事故減価額等を踏まえて検討することをおススメします。
修理済みの場合でもデメリットを考えると乗り替えの検討は1つの方法だと思います。
どちらにしろ、現在の車両の価格を把握しておくことだけでも、何かの参考になるかもしれません。車も大切な財産です!
まとめ
事故に遭わないことが1番いいことです。ただもしもの時のために備えておくことも重要です。
車が事故等により修復歴車になった場合は車の価値が下がります。ですから事故に遭った場合は少しでも価値の下落をなくすために『事故減価額証明書』の存在を知っておきましょう。
修復歴車は機能関係に不具合のが起きる可能性があることも知っておいてください。
修復歴車にならなくて、外装パネル等を修理した場合も買取査定等で印象が悪くなる可能性もありますので注意してください。
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