「バイオ混合ガソリン対応車(E10/ETBF22)」

セルフ給油時などでガソリンを入れる時に、この表示を給油口の裏で見たことありませんか?
これは通常の無鉛ガソリン(レギュラーガソリン)と「バイオガソリン」が使用できるってことなんですが、バイオガソリンのことよくわからない方いると思います。
そこで、バイオガソリンについて解説したいと思います。
バイオガソリン(E10/ETBE22)とは?

バイオ混合ガソリンとは、石油とバイオマス由来の燃料を混合したガソリンのことを指します。バイオマス由来の燃料としては、サトウキビやとうもろこし、穀物、木材などから作られるエタノールが代表的です。バイオ混合ガソリンには、一般的に「E10」と「ETBE22」という種類があります。
2007年ぐらいから日本でも自動車の燃料として販売されています。
「E10」とは?
ガソリンにバイオエタノール(さとうきび、とうもろこしなどから製造される)を10%混ぜた燃料のことです。
10の数字の部分はバイオエタノールの割合を表しているので、バイオエタノールの割合が20%だと「E20」と表記されます。
エタノールは、サトウキビやトウモロコシなどの植物由来の燃料であり、環境にやさしい燃料として注目されています。E10は、燃焼時のCO2排出量が削減されるため、地球温暖化の防止にもつながります。
また、エタノールはガソリンよりも燃焼温度が低いため、エンジンの劣化を防ぐ効果があります。
エタノールについて
エタノールとは、アルコールの一種で、無色透明な液体です。一般的には、サトウキビやとうもろこし、穀物、木材などの植物から作られます。
エタノールは、環境にやさしい燃料として注目されています。なぜなら、燃焼すると二酸化炭素と水に分解され、温室効果ガスの一つである二酸化炭素の排出量を削減することができるからです。
また、エタノールはガソリンよりも燃焼温度が低いため、エンジンの劣化を防ぐ効果があります。しかし、一方でエタノールを混ぜた燃料を使用する場合、エンジンの性能が若干低下することもあるため、適切な使用方法が必要となります。
最近では、燃料としてのみならず、消毒用アルコールとしても注目されています。特に新型コロナウイルスの感染拡大により、エタノールを含む消毒液の需要が高まっています。
「ETBE22」とは?
ETBEとは、エチル・ターシャリー・ブチル・エーテルの略で、エタノールとイソブテンから合成される化合物です。
「E10」に加えて、エチルテルブチルエーテルという燃料を22%混ぜたものです。エチルテルブチルエーテルは、エタノールと同じく植物から作られます。環境にやさしい燃料で、CO2排出量の削減効果が高いため、より環境に配慮した燃料と言えます。
エチルテルブチルエーテル(ETBE)について
「エチルテルブチルエーテル(ETBE)」は、バイオ燃料の一種で、エタノールとイソブチレンから作られます。イソブチレンは、石油から作られるガソリンの原料でもあります。
ETBEは、環境にやさしい燃料として注目されています。なぜなら、燃焼すると二酸化炭素と水に分解されるため、温室効果ガスの一つである二酸化炭素の排出量を削減することができるからです。
さらに、ETBEは、MTBE(メチルテルブチルエーテル)というバイオ燃料に似た燃料と比較して、揮発性が低いため、揮発性有機化合物の発生を抑制することができます。揮発性有機化合物は、オゾン層の破壊や大気汚染の原因となる物質のことです。
ETBEは、バイオ燃料の中でも最も普及している燃料の一つと言えます。
「E10」「ETBE22」を簡単にまとめると
- 「E10」は、ガソリンに10%エタノールを混ぜた燃料で、環境にやさしく、エンジンの劣化を防ぐ
- 「ETBE22」は、「E10」に22%のエチルテルブチルエーテルを加えた、より環境に配慮した燃料
バイオガソリンは環境にやさしい

地球温暖化対策として化石燃料を代替する燃料としても期待されています。バイオガソリンを燃焼させた場合にも化石燃料と同様に二酸化炭素は発生しますが、植物はその二酸化炭素を吸収して成長し、バイオエタノールを再生産するため、全体として大気中の二酸化炭素が増加しないとされていることから、環境にやさしいとされています。
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バイオガソリンのデメリット

- 燃費の低下
- 出力の低下
- 長期保管は品質の劣化
バイオガソリンは、燃費が悪くなったり、出力低下の可能性があります。
バイオ混合ガソリンにはエタノールやETBEなどのバイオマス由来燃料が含まれるため、純粋なガソリンよりもエネルギー量が少なく、燃費が低下する可能性があります。
E10を使用した場合、3%程度の燃料使用量が増加すると考えられています。
つまり、3%燃費低下する可能性があります。それに伴って、出力の低下も考えられます。
それから、バイオ混合ガソリンは、長期間保管する場合には品質が劣化することがあります。使用前に品質を確認し、品質が悪化している場合には使用しないように注意しましょう。
価格はガソリンと同じぐらいで販売されています。
バイオガソリンを販売されているガソリンスタンドも少ないので、使い勝手もあまりよくありません。
バイオガソリンの注意点

バイオガソリン(E10/ETBF22)は対応車以外で使用しないでください!
最悪の場合、車両火災に至る恐れもあるみたいなので注意してください。
使用する際には、冒頭の写真のように、給油口に対応車ラベルが貼られているか確認を必ずしましょう!
まとめ
バイオガソリンは自動車燃料としての、現状では普及が進んでいないように思えますので、給油できる場所も限られています。ただバイオ混合ガソリン対応車(E10/ETBE22)であれば問題なく使えますし、環境にやさしいのであれば、もっと改善されて普及することに期待したいです。
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