車を持っている方なら、「買取」について1度は考えたことがあるでしょう。
「自分の車の買取価格はいくらになるの?」と気なったことはありませんか?
お店で買取査定をしてもらっても
「この価格で買取り(下取り)を決めていいのか」
「本当は、もっと高く売れるのでは」
などと、気になってしまうこともあります。
車を乗り換えを考える場合などに、今、乗っている車の買取価格を元に購入車の予算を組むこともありますので、買取価格はとても重要です。
この記事では、『中古車販売店の仕組み』についてご説明しています。
中古車販売店では、車を買取り、その車を売ることなどで利益をだしていますので、その流れを知ることで買取価格がどのように決められているかがわかります。
お店などで「下取査定」や「買取査定」をしてもらっても、その価格が「本当に適正なの?」と疑問に感じたことはありませんか?
適正価格か判断するのは、車に詳しい方でも簡単ではありません。
そんな方にも、役立つことなので是非参考にしてください。
中古車店の車の流れ
中古車販売店では、車を仕入れ、販売することで利益を出しています。
その主な流れを見ておきましょう。
買取(下取)は仕入れである
中古車販売店にとって車の買取り(下取り)は、「仕入れ」になります。
買取専門店が買取する車も、車の乗換え時に下取する車も仕入れとして車を引き取っています。
ですから、ほとんどの場合、利益がでるように買取価格を決めています。
「もう廃車ですね」といって、廃車費用などを請求される場合でも、リサイクルや修理、再販などをおこなって、何かしら利益を出していることがあります。
下取の場合、購入車との兼ね合いによって、
「車を購入してくれるので、下取価格を利益がでないぐらい高く買取する」
ことが、あるかもしれませんが、かなり少ない確率だと思います。
基本的には、中古車販売店側が損をしないように買取価格(下取価格)を決めています。
ただこれは、会社やお店として利益を出す必要がある以上、至って普通のことでもあります。
中古車販売店の車の仕入れ方法についても説明しておきます。
仕入れ方法は、主に3つあります。
- 一般ユーザーからの買取や下取
- 中古車オークションで落札
- 他の中古車店からの業務販売(業販)
1.一般ユーザーからの買取や下取
一般ユーザーからの買取や下取は、車種や年式などによって異なりますが、基本的には一番安く仕入れることができる方法です。
一般ユーザーから買取る車は、中古車オークションの落札価格を元に決められることが多い為、オークション価格よりも安くなる傾向にあります。
小売りするために買取した車を、店頭に並べることもありますが、オークションで売ることを前提に買取価格を決めることで、小売りで売れなかったとしても、オークションで売ることができれば利益を得ることができます。
ただ、一般ユーザーからの買取車は様々な車があります。場合によっては、古くて再販できない様な車もある為、必ずしも大きな利益が出せるわけではありません。
2.中古車オークションで落札
中古車オークション(オートオークション)とは
ディーラーや中古車販売店などの業者間で行われる中古自動車のオークションで、出品された車を複数社で競り合い、落札(成約)することができる、会員制の自動車競り市場のこと
全国に110会場以上あり、各会場で週に一度ほどのペースで開催されているため、全国で年間に450万台以上の車が成約しています。
中古車オークションで車を仕入れるのは、「お客さんに欲しい車を依頼されたとき」、「売れそうな車を在庫として仕入れたいとき」などに利用されます。
中古車オークションは、全国に多くの会場があり、日々たくさんの車が流通していますので、欲しい車を探すには、とても便利です。
ただ、オークションなので欲しい車を欲しい価格で成約できるとは限りませんし、買取や下取よりも高い価格で仕入れることになるので、中古車店にとっては割高な仕入れとなります。
3.他の中古車店から業務販売(業販)
業務販売とは、略して「業販」とも呼ばれることが多く、一般消費者に直接販売はせず、業者を対象として販売する方法です。
つまり、中古車販売店が、他の中古車店から車を買って仕入れる方法です。
こちらの場合も、「お客さんに欲しい車を依頼されたとき」、「売れそうな車を在庫として仕入れたいとき」などに利用されることが多く、仕入れ方法としては、買取や下取よりも割高になる傾向があります。
業務販売の場合は、他の中古車店にある在庫車を購入することになりますので、必ずしも条件が良いとは限りませんし、業務販売自体を断られることも少なくありません。
買取車は様々な方法で売られる
中古車販売店が買取した車は、様々な方法で売られます。
主に5つの方法があります。
- 一般ユーザーに小売り…中古車販売店のメインとなる販売方法で、一番利益をだせる方法です。いつ売れるかわからないなどのデメリットもあります。買取車で状態の良い人気車種などは、小売りをされやすい傾向にあります。小売りした場合、登録手数料などで利益を出せるのもメリットの1つです。
- オークションに出品…オークションでは日々多くの車が流通しているので売りやすい。小売りほどの利益は出せませんが、売れやすいので在庫管理などが必要ない。基本的に買取車は、オークションに出品されることが多いです。
- 他のお店に業販販売…業者からの要望があれば、条件次第で売却します。小売りほどの利益はだせず、要望がいつあるかわからないので当てにできない。
- 海外へ輸出…輸出先の国や車種によっては、大きな利益が出せることもあります。中古車販売店から輸出専門業者に売ることも多々あります。一般ユーザーから直接買取をおこなっている輸出業者もあります。
- 解体業者に売却…損傷や古さなどにより再販できない車は、部品取りや資源リサイクルする為、解体業者に売却されます。解体業者が直接、買取をおこなっていることもあります。
状態の良い人気車などは、小売りするために店頭に並べることもありますが、買取車はオークション出品を前提に買取られることが多いです。その方が在庫管理の必要がなく、手早く売ることができるからです。
買取価格はオークション相場が目安
上記でも説明したように、一般ユーザーから買取する車は、オークションに出品することを前提に買取されます。それは、中古車オークションであれば多くの業者の目に留まりますので、店頭に並べて小売りするよりも手っ取り早く車を売ることができるからです。
オークション相場を目安にする場合、買取り車の落札相場を調べ、オークション手数料や利益、整備費などを差し引きした価格で買取をおこないます。
オークション出品は手数料が必要
主な手数料は3つあります。
- オークション出品料
- オークション成約料
- 会場までの陸送費
中古車オークションに車を出品し、売る場合には、出品料や成約料などの手数料が必要です。
オークション会場や車種によって料金は異なりますが、出品料と成約料で10,000万円~40,000円ぐらい。会場や落札方法によっては、もっとかかる場合もあります。
それから、オークション会場に車を運ぶための陸送費なども必要になってきます。買取した中古車店から遠い会場であれば、その分陸送費も高くなります。
中古車販売店は、これらの手数料を考慮しながら、利益も得なければいけないので、オークション相場よりも低い価格で買取する必要があります。
人気車は高値で取引
当然のことですが、ユーザーに人気のある車両は、高値で取引されます。それは、中古車オークション
でも同じことが言えます。
中古車オークションで車を仕入れにくる業者は、小売りする車を探しています。ですから、ユーザーが欲しいと思う車を落札し、仕入れます。その為、オークション会場では人気のある車の方が、高い価格で取引されやすく、売れる可能性も高くなります。
中古車販売店は、オークションで高く売れることが分かっているので、人気車の買取価格も高く設定します。ただ、人気がある車は、競争がある為、他の中古車買取店などと競いながら買取する必要があります。
人気車は、欲しいと思うユーザーが多い為、買取車を小売販売することもあります。
基本的に中古車販売店は、オークションに出品するよりも、自ら小売りする方が利益が得られるので、すぐに売れそうな車であれば、店頭に並べて販売します。
特に大手の中古車販売店や全国チェーンの中古車店などは、店舗数が多く、対象とするお客さんが多い為、買取車を小売りすることが多いと考えられます。
主な人気車
- ミニバン
- SUV
- 軽自動車
- スライドドアのある乗用車
- カラーが白、黒の車
主な不人気車
- セダン
- 白、黒、シルバー以外の色の車
事故車や廃車も売れる
古い車や走行距離の多い車、事故車や廃車といった車でも、中古車販売店は、その車で利益を出していることもあります。
車を乗換えるときに、今まで乗っていた古い車などを下取査定してもらい、
「もう古いんでお金になりませんね。」
「廃車手数料がかかります。」
などと言われたことないでしょうか?
中古車販売店は、このような車を、まだ使えそうならオークションに出品しますし、もう使えなさそうでも解体業者や廃車買取業者に売ります。
必ずしも利益になるとは限りませんが、廃車になった車でも、部品取りされ、パーツごとに再販されたり、鉄などの金属をリサイクルすることで再利用される場合があります。
その他にも、自賠責保険料や税金の還付金などがあることもあり、手続き次第では、ユーザーではなく、買取をおこなった中古車販売店に戻ることもあります。
もしこのような、事故車や廃車があった場合は直接、事故車、廃車買取専門店に確認してみるのも1つの方法です。
▼『事故車・廃車買取専門店』について詳しくはこちらの記事を参考にしてください▼
『【廃車買取】「0円」の車も売れる!?おすすめ事故車、廃車買取業者8選を紹介!』
輸出できる車は高く売れる
車種や年式などによっては、輸出されやすい車もあります。
日本車が人気な国はたくさんあります。そういった国では、日本車が国内よりも高い価格で取引されています。
輸出専門業者なども中古車オークションで車を仕入れていますので、輸出されやすい車は、オークションでも高値になりやすい傾向にあります。
中古車販売店も、そういったことを踏まえて買取などをおこなっていますので、買取査定のときに思いもしない価格になることも…。
中古車販売店では、輸出されやすい車をオークション出品したり、場合によっては輸出業者に直接売ることもあります。
直接買取をおこなっている輸出専門店もありますので、買取の時には確認しておくと役に立ちます。
▼輸出車専門店『ENG』について詳しくはこちらの記事を参考にしてください▼
『【輸出車専門店】高年式・新しい車は高価格で買取してもらえるチャンス!』
買取査定のポイント
中古車販売店で買取をおこなう場合、車の「査定」をします。
「査定」とは、その車の車種やグレードを調べたり、どのように使用され、どんな状態なのかを、現車見て調査し、現在の価値を決めることです。
ディーラーや中古車販売店のスタッフの多くは、日本自動車査定協会(JAAI)の中古自動車査定士の資格をもっており、その基準に従って車の査定をおこなっています。
基本的に車の買取価格は、買取をおこなうお店が自由に決めることができますが、中古車は、ユーザーによって使用の仕方が異なる為、それぞれ車の状態が違います。
そこで、日本自動車査定協会(JAAI)の査定方法を元に「加点」や「減点」をし、それぞれの車の査定をすることで、その車に合った買取価格を決定しています。
「基本価格」を元に査定を行う
査定する時に元になる価格が「基本価格」です。
「基本価格」とは査定する時のベースとなる価格で、その「基本価格」を元に現車を確認し、+になる要素があれば加点、-になる要素があれば減点をし、査定価格を決めます。
「基本価格」は、小売価格(お店で販売する価格)から利益や整備費などを差し引いたものとされています。
「基本価格」は、各自動車販売店によって設定方法が異なっていますが、日本自動車査定協会(JAAI)が発行する中古車価格ガイドブックや有限会社オートガイドが発行するレッドブックなどを参考に価格設定しているところもあります。
JAAI 中古車価格ガイドブック
- シルバーブック(小売版)…新車価格、小売りの参考価格が掲載されている。
- イエローブック(卸売版)…新車価格、卸売りの参考価格が掲載されている。
有限会社オートガイド レッドブック
- レッドブック(オートガイド自動車価格月報)…小売、卸売価格の参考価格が掲載されている
ディーラーでは、各メーカーで作成された、中古車価格ブックなどをつかって「基本価格」の設定をすることもあります。
型式、グレード、年式で「基本価格」が決まる
査定をするときの「基本価格」は「型式」、「グレード」、「年式」で決まります。
- 型式…車の種類やモデルを表すもので、国土交通大臣が構造・装置・性能が同一な自動車に対して指定する分類指標です。
- グレード…同じ種類の車における装備や性能の違いによる等級を表すものです。各メーカーによって表記の仕方は異なります。車検証には記載されていません。
- 年式…車が国内で最初に登録され、ナンバープレートを交付された年のこと。一般的には、新車登録された年。車検証では「初度登録年月」と記載されています。
「型式」「グレード」「年式」によって車の種類や製造された時期、登録された時期などが把握でき、車を特定することができるので、基本価格はこの3つの要素で決められています。
上記にある中古車価格ガイドブックやレッドブックでも「型式」「グレード」「年式」によって価格が分けられています。
基本的に、「グレード」の良いものや「年式」の新しいものは、基本価格が高くなりやすいです。
走行距離は使用頻度の目安
車の使用の仕方や使用頻度は、それぞれ使う人によって異なります。
基本的には、走行することが車を使用する目的である為、走行距離(走行キロ)はどれだけ車を使用していたかの目安になります。
走行距離の加減点
- 走行距離が多い…使用頻度が多い為、減点
- 走行距離が少ない…使用頻度が少ない為、加点
- 標準的な走行距離…年式に対して標準的な走行距離である為、加減点なし
新しい車の場合でも、走行距離が多ければ、査定価格が低くなりますし、少し古い車でも、走行距離が少なければ、査定価格が高くなることも大いにあります。
メーカー保証などでも、部品によって使用年数と走行距離で保証期間を決めていますので、車の状態を確認する上で走行距離は、重要な目安になっています。
メーカー保証の例:エンジン機構…新車から5年または10万㎞走行時点のいずれか早い方まで
メーター交換は大きな減点
メーター交換車や走行距離改ざん車は、大きな減点要素になります。
メーター交換などをした詳細が整備記録簿などでしっかりわかるようであれば、減点には、なりにくいですが、「いつ」「何キロ」でメーター交換したのか、わからない様な車は、大きく減点されやすく、場合によっては、買取を断られることもあります。
中古車販売店が中古車オークションへ出品した車が走行距離改ざん車だと後でわかった場合は、出品者に罰則が課せられることもあるので、そういった車は、買取店にもリスクがあります。
修復歴車は確実に安くなる
修復歴車は確実に買取価格を安くされます。
市場価格の10%~30%ぐらい下落します。
修復歴車は事故車とも呼ばれていますが、事故に遭ったからと言って、必ず修復歴車(事故車)になるわけではありません。
基本的には、車の骨格部位に損傷やその修理跡があった場合に修復歴車となります。
▼修復歴車について詳しくはこちらも参考に▼
修復歴車はなぜ安くなるのか
修復歴車はしっかり修理されている車でも、価格が安くなります。
「きれいに修理されていれば大丈夫じゃないの?」と思う方もいるかと思いますので、ご説明したいと思います。
修復歴車は、骨格部位が損傷するほどの大きな衝撃を受けています。
その衝撃は、衝突して直接破損した場所だけでなく、車全体に伝わっていきます。
その時に、エンジンやミッションなどの機能関係や電装部品などにも衝撃が伝わっている可能性があり、衝撃によって、機能関係や電装部品が壊れてしまうことがあります。
故障の症状が衝突後すぐに出れば、修理できますが、その時に壊れていることに気づかず、ずっと後に故障が現れることもあります。
その場合、期間にもよりますが、その修理は、その時に使用している方の自己負担で修理することになりますので、修復歴車を購入することは、リスクがある為、通常より価格を下げないと売れなくなるからです。
その他にも「保証の対象外になる」「気分的に良くない」「ボディが歪んでいる」などといった理由で売れにくくなるため、買取では安くなります。
▼その他の修復歴に関する記事▼
プロが解説!車の査定ポイント。修復歴を見つけるコツは外装の確認から
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内装、外装の状態で車の使い方がわかる
内装、外装の状態も、査定価格に影響します。
外装に大きな損傷があれば、修理が必要ですし、内装のヘッドレストなどのパーツが欠品していれば、取り付ける必要があります。傷や汚れによっても減点の対象になります。
車のイメージが評価に関係することも
査定士は内装、外装の状態を見ることでその車がどのように使われていたか、イメージすることができます。
内装に「タバコのニオイ」や「コゲ跡」、「ヤニで黄色い」などがあれば、タバコを吸う人が使用していたことがわかりますし、「食べ物のニオイ」や「シミ」、「汚れ」が多ければ、車内で飲食をしていたなどのイメージを持つことができます。
外装でも、リヤバンパーに傷や凹みが多ければ、車庫入れが得意でなかった、もしくは、狭い車庫で保管してたなどのイメージを持つことができます。
これらのイメージは、査定をおこなう人にとってあまり良いイメージではありません。
車を「大事にしていないイメージ」になることもあり、「メンテナンスなどもしっかりされてないかも」と思われることがあります。
そうなってしまうと、「できるだけ安く買取りしたい」と言う心理が働きますので、注意が必要です。
オプション部品は加点になることも
内装、外装の確認は、減点だけでなく加点になることもあります。
オプションでNAVIが取り付けられている場合やオプションでアルミホイールなどが取り付けられている場合は、車にとって加点の要素となります。
もしも、標準装備品以外でオプション品など、あとで取付けたパーツがある場合は、買取査定時に確認してみるといいでしょう。
ただ、場合によっては、オプション装備品が取り付けられていても、加点の対象にならないこともあります。
その時は、タイヤやパーツ単体をフリマアプリで欲しい人を探したり、パーツ買取店などに売れば、買取価格を底上げすることができます。
▼タイヤ、パーツ買取についてはこちらを参考に▼
機能関係は不具合があれば減点が大きい
エンジンやミッションなどの機能関係部品は、車にとって重要です。
機能関係に故障があった場合、車が動かなくなることもありますし、修理に時間や費用が掛かります。
それに査定時に「何かおかしい」「どこかに異常がある」と思うことがあっても、原因の特定がすぐにできるわけではなく、比較的高めの減点をすることもあります。
例えば、エンジンが少し不調だった場合、スパークプラグ交換や調整で治る場合もあれば、電気系統の不具合などもあるかもしれません。
ただ、査定時には不具合箇所を特定できないので、
「スパークプラグや電気系統、両方とも修理をする減点をしておこう」
などといったような判断になり、減点を大きく見積ることがあります。
点検やオイル交換も確認
車の機能関係の状態を判断するために、メンテナンス状況なども確認します。
車検証入れの中にある、整備記録簿などの状況を確認し「定期的に点検を行っているか」や、オイル交換などの状況を確認し、「メンテナンスされているか」などを判断します。
機能関係の異常は、目で見てわかるものではありません。
異常がないように見えても、「実は故障していた」と言うこともあります。
ですから、定期的にプロの整備士による点検整備を受けていると言うことが、1つの「判断材料」として考えれる為、機能関係に異常がないと判断してもらえることもあります。
逆に、定期的に点検を受けていないとわかれば、買取店側も、「不安材料」の1つとして考えらえることもあり、厳しい評価になる場合があります。
自分の車を売る方法
車を売る方法をいくつか紹介します。
誰もが自分の車を、「少しでも高く売りたい」と考えるでしょう。
少しでも高く売ることができれば、次に購入する車の「選択の幅」が増えます。
「車の売却」は、「車の購入」と同じぐらい重要なことです。
自分に合った方法を選び、満足できる取引にしましょう。
▼こちらの記事も参考にしてください▼
車を最適に買取する11の方法!自分や車に合った一番良い買取方法を選べ!
ディーラーや中古車店に売却
多くの方はこの方法で車を手放しています。
新車をディーラーで購入する場合や、中古車を中古車販売店で購入する場合に、今すでに乗っている車があれば、購入する車の商談の中で、必ず下取についても話しをされると思います。
下取も含めて、購入する車の商談をすることで、価格が安くなったように感じますので、「販売促進」を促すことができます。
ですから、購入した流れで下取車として、自分の車を手放す方が多くなります。
もちろんこの方法は、購入車と下取車の手続きを同時におこなえる為、ユーザーも手間がかからず、楽に進めることができる良さもありますが、「最も安くなる買取方法」の1つでもあります。
特にディーラーでは、買取価格などが比較的安く設定されていることが多い為、高価買取には期待できません。
それでも、下取として車を手放すのであれば、1度、他の買取専門店などで査定をしてもらい、買取価格を比べ、納得のいく価格で買取を進めることをおススメします。
それぞれの専門店に売る
車の専門店には様々な車を取り扱った専門店があります。
輸入車専門店、旧車専門店、SUV専門店、ジムニー専門店、ハイエース専門店、輸出専門買取店、廃車、事故専門買取店などがあります。
これらの専門店では、それぞれの車を専門に扱っている為、価値を見出しやすく高く評価してもらえることがあります。
例えば、輸入車などは、国やメーカーによってたくさんの車がある為、すべての相場を把握しきれていない中古車店なども多い為、「損をしない価格で買取る」といったこともあり、専門店よりも安く買い取られてしまうことがあります。
それに専門店では、小売りを中心とした買取をおこないやすい為、一般的な中古車店よりも高く売れることもあります。
専門店がある様な車をお持ちの場合は、1度専門店で査定をしてもらうことで、相場も把握しやすくなることでしょう。
▼それぞれの専門店についての参考記事▼
【輸出車専門店】高年式・新しい車は高価格で買取してもらえるチャンス!
【廃車買取】「0円」の車も売れる!?おすすめ事故車、廃車買取業者8選を紹介!
▼その他の専門店はこちら▼
【輸入車ドットコム】輸入車の買取専門店
一般的な中古車店では過小評価されやすい為、輸入車の買取は輸入車専門店へ
【旧車買取ドットコム】旧車の買取専門店
旧車、ヴィンテージカー、クラシックカー、ヒストリックカーなどを取り扱っています。
【アメ車専門買取ドットコム】アメ車の買取専門店
古い車や改造車も買取可能。とくに旧車などの稀少車は思いもしない高額になることも
【ボロボロエースカウカウ】ハイエースの買取専門店
世界的に人気の高いハイエース。国内だけでなく、海外でも需要が多いので古い車でも買取可能。
大手の買取専門店に依頼
ガリバーやビッグモーター、アップルやネクステージなどの大手の中古車買取店やチェーン店は、全国展開している為、多くの人が利用できる中古車買取店です。
このような大手の中古車買取店では、「買取」に力を入れているので高価買取に期待ができます。
大手の中古車買取店は、全国に多くの店舗があり、中古車販売もおこなっている為、たくさんの中古車在庫が必要だったり、お客さんが欲しいと考える車を探す必要があるので、多くの中古車を仕入れたいと考えています。
その為、中古車オークションだけでなく、買取りによる車の仕入れも、積極的に行っているので、高価買取が期待できます。
それに、中古車の買取を行う時に、全国に多くの店舗がある為「小売りも視野に入れた買取」ができるので、一般的な中古車買取店よりも高く買い取ってもらえる可能性があります。
大手の買取専門店に、買取査定をお願いする時に、各買取店に足を運んで回るのも堅実な方法ではありますが、一括査定サイトなどを利用するのも、おすすめの方法です。
一括査定サイトでは、1度の申し込みで複数社に買取査定依頼ができるので、簡単に1番高い買取価格がわかり、便利です。
一括査定サイトでは、多くの大手買取専門店が提携していますので、価格競争が生まれるのもメリットの1つです。
▼一括査定サイトについてはこちらを参考に▼
個人売買で売る
車の個人売買とは、お店などの仲介がなく、売主と買主だけで車の取引をおこなうことです。
この方法は、最も高く売れる可能性がある方法です。
車の売り手は、中古車店に売るよりも高く売ることができます。
車の買い手は、中古車店で買うよりも安く買うことができます。
個人売買は、売り手と買い手が納得した価格で取引をおこなうので、双方が、「金銭面で得をする」ことが大きなメリットです。
ただ車の個人売買の場合、いくつかデメリットもあります。
個人売買のデメリット
- 買い手を探す必要がある
- 登録や名義変更などの手続きが必要
- 車の状態を説明する必要がある
- 価格設定が難しい
- 高額な取引になる
個人売買では、買い手を探す必要がありますし、車の場合、素人には複雑に感じる「登録」などの手続きも必要です。
それから、自分の車を買ってもらうには、自分の車の状態を相手にしっかり伝える必要がありますが、車の構造は複雑なため、詳しくない方には、難しいでしょう。
車の売買は、高額な取引です。人によっては、家の次に高額な取引になる人もいるでしょう。
それだけ、買い手も売り手も慎重になりますし、取引が成立しても、順調に入金されるかも心配な要素になります。
このように、車の個人売買は、お店よりも高く売ることができますが、デメリットもある為、少し難しく感じてしまうかもしれません。
ただ、車の個人売買をサポートしてくれるサービスもあります。
このようなサービスでは、車を売りたい人は、車を出品し、買いたい人に見てもらい、欲しいと思った人がいれば、車を売ることができます。
車の個人売買サービスによっては、出品者の手数料を無料でおこなえるものも多くありますし、名義変更や登録手続き、入金などをすべて代行してくれるサービスもあるので、初心者でも簡単に利用できます。
▼車の個人売買サービスについてはこちらを参考に▼
1番高く車を売る方法は個人売買!その理由や誰でも簡単にできる個人売買方法を紹介
『個人売買で車を高く売れる!?車のメルカリ!自動車フリマ「カババ」がおすすめ!』
あとがき
中古車買取の仕組みとして、「中古車店の車の流れ」と「買取査定」について説明しました。
中古車販売店は、中古車を売ることで主な利益を得ています。
中古車購入時には、下取車として車を買取ることも多くある為、お店にとっては「小売り」と「仕入れ」が同時にできますので、良いシステムだと思います。
買取する車は、査定をおこない、車の状態を確認し、良いところがあれば加点、悪いところがあれば減点をし、買取価格を算出しますが、それだけでなく、中古車オークションの落札価格も参考に買取価格を決めています。
買取した車は、「小売り」することで大きな利益を出せますが、「小売り」よりも売りやすい中古車オークションの落札価格を参考にすることで、「小売りできなくても、中古車オークションに出品する」ことができるので、利益を出しやすくなります。
自分の車を売る方法は、いくつもあります。
自分に合った方法を選んで、満足のいく取引をしてください。
個人的には、少し手間をかけても高く売れる方法を検討するのがおススメです。
車は高額な取引になることもある為、2、3万円高く売れても、あまり変化が無いように感じてしまいますが、ただ、3万円もらえると考えた場合、とても嬉しい気になるものです。
今回紹介した売却方法の中でも、車の個人売買ができるサービスは、1番高く売れる可能性があります。
初心者の方でも利用しやすいサービスなので、参考にしてみてください。
▼車の個人売買サービスについてはこちらを参考に▼
1番高く車を売る方法は個人売買!その理由や誰でも簡単にできる個人売買方法を紹介
『個人売買で車を高く売れる!?車のメルカリ!自動車フリマ「カババ」がおすすめ!』
▼こちらの記事も参考にしてください▼
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